データを使用したくて電源を入れると、パソコンがHDDを認識しない…なんて状況に陥ったことがある方も多いのではないでしょうか。
HDDは外付けのアイテムなのでパソコンにつないで接続をすることになりますが、うまく繋がらないと使用することはできません。
「起動しない!」と焦って色々いじってしまう人がいますが、これは実はNGなこと。
パソコンがHDDを認識しない…という場合には、慌てずに冷静になってその原因を探る必要があります。
そこで当ページでは、パソコンがHDDを認識しない…という状況の時にどのように対処していけば良いのかを解説していきます。
認識しない原因をあげるとともに、チェックポイントについても解説。
仕事柄パソコンをよく使うという人はもちろん、プライベートでたくさんのデータを保存しておきたいという人も、もしもの時のためにチェックしてみてください。
外付けHDDを認識しない時にやらない方がいいこと
まず初めに、HDDを認識しない時にやらない方がいいことを紹介します。それは、以下の3点。
- 機器の電源を入れる
- 通電させる(コンセントに挿したままにしない)
- 他の機器と繋げて動くか確認する
HDDは、電源を入れるとHDD内の部品が動き始めます。部品が稼働し始めると、HDD本体に大きな負荷がかかります。
それにより、本来であれば復旧できたはずのデータも復旧できなくなってしまう可能性が出てくるのです。
ですので、HDDを認識しない時、できるだけ電源を入れたり通電させることは避けましょう。データをなるべく失わずに復旧させるために、必要なことになります。
また、他の機器と繋げて動くか確認するのも危険なので控えましょう。対応が悪いとHDDに残っているデータの復元も難しくなるので、無理にいじらない方が賢明です。
HDD復旧業者は、無料初回診断を行っているので診断だけ依頼してみるのもいいかもしれません。
HDDを認識しない要因は?
パソコンがHDDを認識しない…という状況になると、焦ってしまうこともあるでしょう。しかし焦っていても解決はできないので、まずはしっかりとその原因を探ることが大切です。
HDDを認識しない要因としては、主に以下の5点あげられます。
- 外付けHDDの電源が入っていない
- PCと正しく接続されていない
- ACアダプタやUSBケーブルの故障
- HDDの論理障害
- HDDの物理障害
順番に解説していきます。
外付けHDDの電源が入っていない
まず基本的なことですが、外付けHDDの電源が入っているかどうか確認しましょう。
HDDを認識しないというわけではなく、電源が入っていないだけ、ということも考えられます。
AUTOモードになっていると、単体では電源が入らず、接続されているパソコンを起動しないと動かない、ということもあります。
PCと正しく接続されていない
次に、正しく接続されているか確認しましょう。
機械に疎い方は、本来とは違う配線をしてしまい、それが原因でHDDとパソコンが繋がらないために認識しないということもあります。
また、ポータブルタイプのHDDを使用している場合には、送電する電力が大きすぎてうまく起動しないことも。
専用のケーブルを使っていればトラブルは起こりにくいのですが、安価だからといって別の商品のUSBケーブルを使っていると、電力の差が生まれてHDDを認識しないこともあります。
必ず、付属しているケーブルを使うようにしましょう。
ACアダプタやUSBケーブルの故障
3番目に、ACアダプタやUSBケーブルが故障してる可能性もあります。HDDに適していないACアダプタを使うと、電源自体が入りません。
また、電源が入ったとしても過剰に電力供給されることで、故障の原因になります。
ACアダプタやUSBケーブルは、折れたり断線することでも使えなくなるので、こちらも注意しましょう。
HDDの論理障害
HDDの論理障害とは、ハードディスク内部のデータに異常がある状態を言います。
論理障害は、ファイルやファルダの誤操作によって引き起こされることが多い障害です。
「ファイルやフォルダを開けない」
「フォーマットを促す警告が表示される」
「データが読み込まれない」
上記(一例)のような症状が出た場合、論理障害の可能性が高いと言えるでしょう。論理障害の場合、復旧ソフトでデータが復元できることもあります。
HDDの物理障害
HDDを認識しない最後の要因は、HDDの物理障害によるものです。物理障害とは、HDD本体が物理的な原因で認識されないこと。
物理的な原因とは、HDD本体を落としたり、水没させてしまったりすることを言います。
これらの物理的な原因でHDD本体が認識しない場合、物理障害によるものと考えられるでしょう。
物理障害によってHDDが認識しない場合、HDD復旧業者に依頼することになります。論理障害とは違い、ソフトでの復旧は難しいでしょう。
ここまで、HDDを認識しない要因について見てきました。あなたのHDDが認識しない原因は、どちらに当てはまるでしょうか?
認識しない要因について見てきたので、次からは「HDDが認識しないときに確認すべきポイント」を確認していきます。
外付けHDDを読み込まない時に確認すること
HDDを認識しないと、焦って何をしたらいいのかわからなくなってしまうという人もいるでしょう。
しかし、無理にいじるのは逆効果です。まずは、どうしてHDDを認識しないのかを冷静に分析しましょう。
HDDを認識しない時に確認すべきチェックポイントは、下記の5点です。
- 接続・電源の確認
- ディスクの管理を行う
- アップデートされているかの確認
- 省電力モードになっていないかの確認
- デバイスマネージャーの確認
上記、1つずつ解説していきます!
接続・電源の確認
HDDを認識しない要因としては、単に配線がうまくできていないこともあります。
パソコンなどの知識が少ない人がやってしまいがちなので、まずはきちんと接続されているかをチェックしてみてください。
パソコンとHDDを繋ぐケーブルが外れていると電源が入らないので、使用前に確認しましょう。
また、専用のケーブル以外を使用していると電力供給のバランスが保てずに、パソコンやHDDに負担をかけてしまうことになります。
必ず本体付属のケーブルを使うようにしましょう。
また、周辺機器とたくさんのケーブルがつながっている場合には、電力がオーバーして故障してしまう可能性があります。
パソコンやHDDにも負担がかかって読み込まなくなってしまうこともあるので、注意が必要です。
ディスクの管理を行う
ディスクの管理を行うことでも、HDDを認識しないかどうかを確認することができます。
WindowsとMacで確認の仕方が異なるので、それぞれ解説していきます。まずは、Windowsの確認方法からです。
Windowsの確認方法
- スタートボタン(Windowsのマーク)を右クリック
- 「管理」 → 「デバイスの管理」
- HDDが表示されていればOK
上記を行い、HDDが表示されていればソフトでの復旧も可能かもしれません。
しかし、HDDが表示されない場合、物理障害の可能性が非常に高くなります。
自力でソフトを用いての復旧は難しいので、HDD復旧業者い依頼した方がいいでしょう。
次に、Macでの確認方法を紹介します。
Macの確認方法
- Finderを開く → 「アプリケーション」
- 「ユーティリティ」 → 「ディスクユーティリティ」
- HDDが表示されていればOK
HDDが表示されていれば、ソフトでの復旧も可能かもしれません。ですが、表示されない場合は物理障害の可能性が高いです。
アップデートされているかの確認
HDDやパソコンに問題がなくても、なぜか認識しないということがあります。
パソコンが古い仕様になっていると、HDDを認識しないことがあるので、こちらもチェックしておきましょう。
基本的に、パソコン側でアップデートができているかどうかを確認することが大切です。
アップデートされているかどうか確認する方法を、WindowsとMacそれぞれ紹介します。
Windowsの確認方法
- スタートボタン(Windowsのマーク) → 設定
- 「更新とセキュリティ」 → 「Windows Update」
- 「更新の履歴を表示する」
上記手順で、アップデートされているか確認しましょう。アップデートされていないと、HDDをうまく認識しないこともあります。
アップデートされていない場合は、アップデートしてみてくださいね。次に、Macでの確認方法を紹介します。
Macの確認方法
- Appleメニュー → 「システム環境設定」
- 「ソフトウェア・アップデート」
上記で確認できます!アップデートされてなかったら、早速アップデートしてみましょう。
省電力モードになっていないかの確認
パソコンが省電力モードになっている場合も注意が必要です。
省電力モードにすることでバッテリーの消費を減らすことができるので、設定してそのままという方もいるでしょう。
ただ、HDDは省電力モードに対応していないものが基本です。うまくパソコンと接続することができず、HDDを認識しないことがあります。
省電力モードになっている場合にはこれを解除することで、読み込みができる場合が多いのでチェックしてみてください。
Windowsで省電力モードの設定を確認する方法は、以下の手順です。
- スタートボタン(Windowsのマーク)の隣にある検索ボックスで「コントロールパネル」を検索
- 「ハードウェアとサウンド」 → 「電源オプション」
- 「ECO」という項目がクリックされていれば「省電力モード」
省電力モードを解除した後に接続すると、認識する場合があります。ぜひ確認してみてください。
デバイスマネージャーの確認
デバイスマネージャーを確認することでも、HDDを認識しないという問題を解決することができる場合があります。
デバイスマネージャーは、パソコンに接続されている周辺機器を管理するためのシステムです。
HDDだけでなく、周辺機器が正常にパソコンに接続されているのかを確認することができます。
HDDをうまく認識しないという場合には、こちらをチェックしてみるのも良いでしょう。
Windowsのデバイスマネージャーの確認方法は、下記です。
- スタートボタン(Windowsのマーク)を右クリック
- 「ディスクドライブ」 → 「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」をダブルクリック
デバイスマネージャーでアクセスできない場合には、HDDが故障している可能性があります。こちらも、1つの判断基準にしてください。
上記に当てはまらないのになぜかHDDを認識しないという場合には、純粋に故障していることが考えられます。状態にもよりますが修理で直ることもあるので、依頼してみると良いでしょう。
ここまで、HDDを認識しないときに確認すべき5つのポイントを見てきました。
次では、「HDDを認識しない時どんな症状が現れるのか」について説明していきます。
外付けHDDを認識しない時の症状は?
HDDが認識しない時の症状には、どのようなものがあるのでしょうか。考えられる症状としては、以下のようなものがあります。
- 異臭がする
- 異音がする
- 電源を入れても動かない
異臭や異音というのは、内部でコードなどがショートしていたり、電力供給量が大きすぎて電流が滞ってしまっていることが考えられます。
そのまま無理に使い続けてしまうと故障の原因になるので、控えましょう。
異臭や異音は、パソコンやHDDに大きな負担をかけている証拠です。感じたらすぐに電源を落とすことが大切。
もともと電源がつかないという場合にも、無理につけようとするのではなく、そのまま放置して修理に出すのが賢明です。
また、HDDを認識しない場合「フォーマットしてください」と表示されることがあります。こちらについて次の章で簡単に補足します。
「フォーマットしてください」の注意点
HDDが認識しないとき、「フォーマットしてください」と表示される方が多いようです。
そのため、こちらのメッセージが出た時の対処法を補足します。
フォーマットとは、簡単に言うと「初期化」することです。フォーマットすることにより、データを記録できるように設定し直すわけですね。
ですので、データが消えて困る場合、フォーマットはしないでください。初期化するので、データは消失します。
「フォーマットしてください」「フォーマットされていません」などのメッセージが出た場合、ソフトでの復旧も可能なことがあります。
次の章で、HDDを認識しない時の解決法についてまとめてますので、参考にしてください。
フリーソフトでも復旧可能?解決法まとめ
まず、簡単に内容を振り返ります。HDDを認識しない場合の要因は、以下の5つでした。
- 外付けHDDの電源が入っていない
- PCと正しく接続されていない
- ACアダプタやUSBケーブルの故障
- HDDの論理障害
- HDDの物理障害
このうち、「電源が入っていない」「正しく接続されていない」「アダプタやケーブルの故障」に関しては、比較的解決が簡単です。
電源を入れる・正しく接続する・正規の故障していないアダプタやケーブルを利用する、これで解決するでしょう。
一方、論理障害か物理障害の場合、解決方法はどうなのでしょうか。基本的には、論理障害はソフトでも復旧可能。
物理障害は、復旧業者に依頼するのが良いと思います。
おすすめ復旧ソフトと復旧業者、それぞれ下記のページで詳しく解説しているので、参考にしてください。
復旧ソフトは、ソフトの特徴と利用者の口コミも併せて紹介しています。
復旧業者は、ニーズ別にランキング形式でまとめているので、あなたにあった業者を選ぶことができます。
まとめ
今回は、HDDを認識しない時にチェックするべきことについて紹介してきました。
HDDを認識しない原因は様々ですが、調子が悪い時は悪いものです。HDDを認識しないからといって焦らずに、何が原因なのかを見極めましょう。
その上でどうしてもHDDを認識しないという場合には、専門の復旧業者に依頼することが賢明です。
業者の初回診断は無料なので、気軽に相談してみると良いでしょう。正しい手順を踏んで、不安なく問題を解決していきましょう!