「HDDの論理障害って何?」
普段使っているHDDの調子が急におかしくなってしまったらとっても焦りますよね。大事なデータはきちんと戻るのか?復旧は自分でできるのか、業者に依頼が必要なのか?
今回はHDDの論理障害にフォーカスを当てて、障害別に紹介していきます。
HDDの故障?と思ったら状態を確認
いつものようにHDDが起動しない、保存ができない、変な音や臭いがする。もしかしてHDDの故障かも!と思ったらまずは状態をチェックしましょう。
Windowsのロゴの画面から動かない
システムを起動させるために働くのがOSと呼ばれるソフトウェア。機械を起動しようとしている途中に電源が切れてしまうことがあります。
もしその状態であれば、エラー画面が出ている場合もあるでしょう。
論理障害である可能性が高くデータ復旧も難しくありません。この先に復旧方法や復旧までの期間なども紹介しましたのでチェックしてみてください!
データが読み込まれない
ファイルをコピーしようとする時「ファイルを読み込めません」とエラーが出てしまうことがあります。
物理障害、論理障害共に原因として考えられます。無闇に電源を落としたり、つけたりしないようにしましょう。
フォルダやファイルが削除されている
フォルダやファイルが知らない間に削除されている、または開くことができない等の症状が出ることがあります。論理障害である可能性が高い異常です。
論理障害についてはこの先に詳しく記載されているので、ぜひ読み進めてみてください。
異音がする
HDDの中には細かい部品がたくさん入っています。その一つが何らかの理由で普段いない場所に動いてしまうと、カチカチなど音がすることがあります。
これは物理障害の可能性が高いです。
またブーンなどの音は起動時の音で特にHDDに障害はないでしょう。もしこの音が気になるようであれば、専用の消音マットやエアクッションなどが販売されているので使ってみるといいでしょう。
異臭がする
HDDを構成している機器が不具合を起こしている状態である可能性が高いです。まずは電源を切って、専門の業者に依頼をしましょう。
こちらも知識がないと修理する事は困難であり、大事なデータが消えてしまったら大変です。
異臭がする場合は、論理障害というよりは物理障害である可能性が高いです。
HDDの論理障害による故障の復旧方法
論理障害とはHDDの機器本体が破損しているのではなくHDD内のデータに異常を起こしている状態のことをいいます。
上記で言うと、「ファイルやフォルダの誤削除」や「起動時のエラー」などがこれに当たります。
論理障害の復旧方法には、どんなものがあるのでしょうか。
外付けHDDなら別のPCにも繋いでみる
外付けのHDDを使用していて異常を感じたら、PCのUSBポートが正常ではない可能性もあります。一度別のPCに接続して確認してみましょう。
windowsの復元ポイントを活用
[コントロールパネル]→[システムとセキュリティー]→[システム]→[システムの保護]の順に進んでいくと「システムのプロパティ」が表示されます。
「システムの保護」タブ内で復元ポイントの手動設定やその復元ポイントまでファイルを戻すことができます。PC内のHDD復旧に試してみてください。
復旧ソフトを使う
論理障害である場合、ソフトを使用すると約10,000円のコストで簡単にデータを復旧することができます。
もちろん全てのデータ障害において言えることではありませんが、復旧ソフトを使うべきかどうか見極める知識があれば安価に復旧することができますね。
データの復旧量が少なければ、時間も30分ほどで済みます。スピーディーにできるので日頃の業務の負担にもなりません。
しかし、安易な考えで復旧ソフトを使用するのは禁物です。
自身では触らずに業者に対応してもらう
HDDなどのPC周辺機器について知識に自信がない時は復旧業者に頼むことが無難です。
復旧業者にはそれぞれ特徴があり、価格が比較的安い業者やとにかく早く復旧できる業者、技術はどこにも負けない業者など様々です。
どこを重要視するかはそのHDDを使っている皆さんの判断です。そこで特徴別におすすめの業者を紹介します。
- 復旧は一律料金の業者:PCエコサービス
→データ復旧の料金は一律39,800円(税別)と無駄なお金がかからない - 納品が早い業者:ロジテック
→最短で即日納品が可能なスピード復旧で人気の業者 - 報酬制で安心の業者:アドバンスデザイン
→成功報酬なのでデータ復旧ができなければ料金不要
このように、論理障害の場合はソフトなどもあり自分で復旧ができる場合もあります。
ただし、素人目には論理障害に見えても、プロに診断をお願いすると物理障害だったということもあります。
復旧ソフトは簡単で安く済みますが、業者にお願いするのが安全かつ確実と言えるでしょう。しかも、HDD復旧業者によっては、「初回診断無料」を行っている業者も多いです。ですので、「本当に論理障害なのか」診断だけ業者にお願いするのも良いかもしれませんね!
HDDの論理障害を感じた時にやってはいけないこと
HDDの論理障害が疑われた時には、無闇にいじらないことが無難です。HDDが論理障害の時に、やってはいけないことを紹介します。
電源をつけたり消したりする
不具合があれば再起動したら元どおり!と考えるのは間違いです。
起動時の過程に問題がある場合だとHDDに余計な刺激を与え、さらにデータ復旧の確率を下げてしまいます。HDDの寿命が大きく関わる問題なので、3〜4年が経過したら買い替えを検討しましょう。
分解する
HDDを分解するには、知識と技術が必要です。少し知識があるからと言ってプロでもないのに分解をすることは避けた方がいいでしょう。
よくメーカーでは保証書がついてきますが、分解をしてしまうと保証対象外になってしまうケースもあります。
他の機器と接続する
故障が疑わしいHDDを他の機器と繋げる事は避けましょう。HDDが故障しているのはウイルス感染による可能性も否定できません。
接続をすることで他の機器に感染してしまうなど、新たに被害拡大してしまうのでHDDの故障を感じたらできるだけ他の機器とは繋げないようにしましょう。
論理障害による故障でデータは残るのか
論理障害によるデータ復旧は業者に依頼したら復旧できることが多いです。
また、障害が発生しているデータ以外に安全なデータの移行も行ってくれるので安心です。
ただし、完全に故障してしまった状態であれば完全復旧の確率は格段に下がります。
そうなる前に、HDDの故障の前兆を確認してみましょう。
- PCの動きが鈍くなったように感じる
- 起動から時間が経っているのに起動時のようなブーンという音がする
- ブルースクリーンがよく出る
- OSの起動がうまくいかない
その他にも、ちょっとおかしいな・・・と思った時点で専門業者に依頼しておくと安心ですね。
論理障害によるHDD故障の復旧にはどれくらいかかる?
論理障害のデータ復旧をHDD復旧業者に依頼する時、どのくらいの日数がかかるのか気になりますよね。
そこでこちらでは、論理障害の復旧にかかる日数について解説していきます。
初期診断に1〜2日かかることも
まず、HDDの復旧について業者に依頼をすると「初期診断」に時間がかかることが多いようです。簡単に済ませて、「多分データ復旧できるだろう」と安易に判断されても困りますよね。
1〜2日かかると言うことも少なくないので、理解しておいたほうがいいでしょう。
実際のデータ復旧にかかる時間は数時間〜数日など障害の度合いによる
HDD自体に異常はない、データの誤削除などの論理障害は数時間で完了するケースが多いようです。しかし、物理障害もミックスされた重度の論理障害の場合は、数日かかってしまうこともあります。
基本的には論理障害よりも物理障害の復旧の方が時間を要すると言われています。
また、論理障害によるデータの復旧は、データを取り戻す行為でありHDDの媒体は使えなくなりますから買い直す必要があります。
ハードディスクが故障しやすい環境に置いていないか
HDDが故障しやすい環境として以下のような事例が挙げられます。
- いきなり電源を落とす動作を繰り返す
- 大きな衝撃を与えた
- 水に濡れてしまった
- 磁気が近くにある、直射日光があたる場所での保管や使用
HDDにとって過酷な状況にあると、当然故障もしやすくなります。
データの記録に磁気を使用しているため、磁気が近くにあることもデータの破損に繋がります。
まとめ
HDDの論理障害時の対応について、いかがでしたか?
日頃からHDDだけに頼らずに大事なデータであればバックアップを取りましょう。業者に頼めば必ずデータ復旧できるわけではないからです。
また、論理障害だけでなくどんな障害であっても、いきなり電源を落とす、起動することなど負荷をかけないようにしましょう。
もし正常な状態であっても、かなりの負荷がかかる行為です。
データ復旧の相場やおすすめの業者は別の記事でも詳しく紹介しているので、気になった方は覗いてみてくださいね。