「HDDを自力で復旧させたい」
「自分で修復させられる方法ってあるの?」
こんな風にお考えの方も多いでしょう。HDD復旧を業者に依頼すると、最低でも大体3万円以上の料金がかかります。ハードディスクを確実に直し、かつ費用を抑える方法はないのか・・・。
こちらのページでは、そんなお悩みに応えるべく、HDDを復旧させる方法についてまとめています!ぜひ最後までご覧ください。
HDDの症状を確認
HDDを復旧したい!となった場合、まず最初にやるべきことは何でしょうか?
それは、あなたのHDDの症状を確認し、その症状の復旧方法に何があるのか確認することです。闇雲に復旧方法を探しに行ってはいけません。まずは、ご自身のHDDの症状を確認することが大切なのです。
例えば、歯が痛いのに外科に駆け込んだりしませんよね?それと同じで、HDDも症状によって取りうる対処方法が異なるのです。
それでは早速、次の章から症状別に復旧方法をみていきます!
物理障害5選と、復旧方法
まずは、物理障害の症状5つと、その復旧方法についてみていきます。
そもそもHDDの障害には、2種類あり、物理障害と論理障害と言います。こちらでは2つの内の物理障害について解説していきます。
物理障害とは、「HDD本体」の異常のことを言います。一般的に、物理障害の方が自力での復旧が難しいと言われています。
HDD復旧業者に修復を依頼しても、論理障害より物理障害の方が費用が高くなります。
さて、早速物理障害の症状5つと、その復旧方法を紹介していきます。
あなたのHDDにみられる症状と、その対処方法を確認していきましょう!
焦げ臭い
- 取るべき行動:すぐに電源を切る
- 対処方法:業者に依頼
あまり多くみられる症状ではありませんが、HDDから焦げ臭い匂いがすることがあります。これは、パソコンのケーブルの障害などにより、ハードディスクの基盤がショートしてしまうことから生じる障害です。
こちらの対処方法は、「業者に依頼」です。理由は、独自のROMの交換や情報の書き換えなどが必要になってくるため、素人が直すには難しいからです。
業者に依頼した場合の復旧確率は比較的高い症状なので、依頼した方が賢明と言えます。
異音がする
- 取るべき行動:音を確認!「カチカチッ」「カコンカコン」or それ以外?
- 対処方法:業者に依頼
異音がする場合は、まずその音を確認しましょう。音によって、「ヘッド損傷」か「メディア損傷」かを判別できます。
簡易的な判別方法としては、異音が「カチカチッ」「カコンカコン」であればヘッド損傷。それ以外の異音であれば、メディア損傷の可能性が高いです。
ヘッド損傷の場合は復旧確率が高く、メディア損傷の場合は復旧が難しいといった特徴があります。
こちらも自力での修復は難しいため、復旧方法としては業者にお願いしましょう。
物理障害は自力での復旧が難しいことが多いため、悔しいですがプロにお願いした方がいいですね。
HDDを落とした
- 取るべき行動:電源を入れない!
- 対処方法:業者に依頼
パソコンやHDDを落としてしまった、という場合は、絶対に電源を入れないでください。故障したヘッドで起動してしまうと、メディア面を余計に傷つけ悪化させてしまう恐れがあります。
よって、HDDを落とした場合は、電源を入れないようにしましょう。
もし、すでに電源を入れてしまって運よく起動した!という場合は、重要データからバックアップを取っていきましょう。
次に電源をつけたときにはもう起動しなかった、なんてことは少なくありません。
そして、こちらの症状も復旧方法は「業者に依頼」です。損傷具合によっては、業者に依頼しても復旧確率が低くなる症状になります。
依頼する前に、「このデータだけは復旧させたい」など、優先順位を決めておいた方がいいかもしれません。
HDDが全く動かない
- 取るべき行動:何もしない(何もできない)
- 対処方法:業者に依頼
HDDが全く動かない症状は、業者に依頼すると復旧確率が高い症状になります。その理由の一つに、「何もできないから」というのがあります。
これはどういうことかと言うと、HDDというのは、いじればいじるほど復旧確率が低くなるという性質があります。
つまり、保有者が何もできない=HDDをいじれない状況にあることで、故障した状態が維持されます。
故障した状態から業者が復旧を試みられるので、復旧確率が高くなる、そんな側面もあるわけです。
こちらの症状も物理障害であることが多いので、業者にお願いするのがいいでしょう。
ディスクを認識しない
- 取るべき行動:BIOSとパソコンで確認
- 対処方法:復旧ソフト or 業者に依頼
一番多い症状が、こちらでしょうか。ディスクを認識しない場合、「どのレベルで認識しないのか」によって取るべき対処方法が異なります。
症状によっては、ソフトでの解決も可能な障害なので、諦めずに確認していきましょう!
- BIOSで確認
- パソコンで確認
確認すべき2つが上記です。順番に解説していきます!
BIOSで確認
BIOSで確認することにより、ハードディスクを認識しているかを確認することができます。
まず、PCの電源を入れた後の画面(機種名やPCメーカーロゴが出る画面など)が表示されている状態で、[F2]キーを押しBIOS画面を起動します([F2]の他、[F1]や[F6]、[F10]、[Delete]、[Esc]など機種によって異なる)。
BIOS画面で、ハードディスク名が表示されるようであれば、次の「パソコンで確認」に進んでください。
ハードディスク名が表示されなければ、ハードディスク本体の故障になるので、業者に依頼しましょう。
パソコンで確認
こちらはWindowsとMacで確認方法が異なります。まずは、Windowsの確認方法から紹介します。
- デスクトップ上のコンピューターを右クリック→管理→ディスクの管理
上記方法で、ハードディスクが認識される確認してみてください。もし認識されればソフトで復旧可能かもしれませんが、認識されなければ業者に依頼した方がいいでしょう(ソフトでの復旧方法は後述)。
次に、Macでの確認方法を紹介します!
- Finder→アプリケーション→ユーティリティ→ディスクユーティリティ
上記方法で、ハードディスクが認識されていれば、ソフトで復旧できる可能性があります。一方、認識されていない場合、HDDの物理的な故障の可能性が高いためHDD復旧業者に依頼しましょう。
ここまでで、HDDが認識されているかを確認してきました。認識されている場合は、ソフトで復旧できる可能性があります。
そこで最後に、おすすめ復旧ソフトを紹介します。
それは、「ファイナルデータ11plus」です。ソフトの価格は、7,110円(税込)。
有料ソフトの中には、約20,000円〜80,000円といった高価格帯のものもある中で、ファイナルデータ11plusはとても使いやすい価格になっています。
口コミをみても、「直感的に使いやすい」「初心者にも分かりやすい使用になっている」との評価があり、機械に詳しくない方でも使いやすい点はいいですね。
デメリットとしては、「フルスキャンをすると数時間かかる」との口コミがあります。短時間で復旧させたいという方には、不向きなソフトかもしれません。
ただ、評価の星5つ満点中4.2を獲得していることからも、トータルで見て評価の高いソフトと言えるでしょう。もし気になる方は、以下の公式HPをご覧ください。
ここまで物理障害の症状と対処方法について見てきましたが、いかがでしょうか。
物理障害は症状が重いものが多いので、業者にお願いする方法が多くなってしまいましたね。
次からは、論理障害の症状5つと、各対処方法についてみていきます!
もし、まだあなたのHDDに見られる症状が出てきていない場合は、論理障害の可能性が高いので一緒に確認していきましょう。
論理障害5選と、復旧方法
こちらでは、論理障害についてみていきます!そもそも論理障害とは、「HDD内部」の異常のことを指します。
HDD本体の異常の物理障害と比較して、論理障害は自力での復旧が可能なケースもあります。
また、物理障害と比べて、業者に依頼した場合の費用も安い傾向にあるのが論理障害です。それでは、一緒に確認していきましょう!
データを削除してしまった
- 取るべき行動:電源を切る→別のパソコンを用意
- 対処方法:復旧ソフト or 業者に依頼
データを削除してしまった場合は、ほとんどの場合で復旧可能です。ですが、データの復旧が難しくなってしまう場合があります。
それは、データを削除してしまったパソコンなどを使用してしまうケースです。
データを削除したパソコンで、復旧方法を検索したり、復旧ソフトをダウンロードすることにより、削除したデータの復元が難しくなってしまいます。削除したデータが上書きされてしまうわけですね。
ですので、まずはそのパソコン等を使用しないこと。そして、別のパソコンなどを用意し、そちらに復旧ソフトをインストールして、削除したデータの復旧をしましょう。
おすすめ復旧ソフトは以下のページで紹介しているので、参考にしてみてください!
フォーマットしてしまった
- 取るべき行動:電源を切る(USBなどは取り外す)→別のパソコンを用意
- 対処方法:復旧ソフト or 業者に依頼
謝ってフォーマットや初期化してしまった場合、データが完全に削除された可能性は少ないため、復旧できる可能はあります!
OS上からは確認ができませんが、既存データの保存領域にフォーマット前のデータは存在しています。
復旧方法ですが、まずは、先ほどと同様電源を切ったりUSBを外すなどしましょう。下手にいじらないことが鉄則です。
対処方法としては、その上で、別のパソコンを用意し復旧ソフトをインストール。削除されたデータの復旧をしていきましょう。
パーティションを削除してしまった
- 取るべき行動:新しくパーティションを作成しない→別のパソコンを用意
- 対処方法:復旧ソフト or 業者に依頼
謝ってパーティションを削除してしまった場合、そこは未使用領域となります。
データを保存していた枠が消えるだけなので、新たにパーティションを作成したりしなければ、データはそのまま残っているのです!
ですので、新たにパーティションを作成したり初期化したりしないよう、注意しましょう。
その上で、別のパソコンに復旧ソフトをインストールし、そこからアクセスしていけば問題ありません。
リカバリーした
- 取るべき行動:電源を切る→別のパソコンを用意
- 対処方法:復旧ソフト or 業者に依頼
他の論理障害と比較し、復旧確率が低い症状に入ります。理由は、既存データが上書きされてしまうケースが多いためです。上書きされたデータは、絶対復旧できません。
なので、データが上書きされないよう、とにかくデータを保存しないようにしてください。
データを保存しないことが、復旧確率を上げることに繋がります。
パソコンを使用すればするほど復旧確率が下がっていくため、別のパソコンを用意し、復旧ソフトをインストールしてください。
パソコンが起動しない
- 取るべき行動:BIOSとパソコンで確認
- 対処方法:復旧ソフト or 業者に依頼
パソコンが起動しない場合、物理障害と論理障害どちらかの可能性があります。
それは、ハードディスクに機械的な損傷があるかないかによって変わります。
HDDに損傷があるかどうか調べる方法は、物理障害の5つめに紹介した「ディスクを認識しない」と全く同じ方法になります。
こちらと同じ方法を試みてみて、ハードディスクが認識されていれば復旧ソフトで、認識されなければ復旧業者にお願いするといいでしょう。
まとめ〜HDDの修復手段〜
いかがでしょうか?当ページでは、HDD復旧の方法について症状別にまとめてみました。簡単に内容を振り返ります!
- 物理障害は症状的に重く、復旧方法は業者に依頼
- 論理障害は症状的に軽く、復旧方法は有料ソフトの使用(もしくは業者に依頼)
症状を10つ紹介していきましたが、機械に詳しくない身からすると「いや、結局よくわからない」であったり、「別のパソコンを持ってない」という方もいるでしょう。
そんな方におすすめの方法は、HDD復旧業者に「無料診断」をしてもらうことです。プロの目で、症状を判断してもらうわけです!
ですが、その際に注意点があります。
初回診断を有料でやっている業者もありますし、素人なのをいいことに必要以上に高額な見積もりを出してくる業者もあります。
みなさまには、そんな悪徳な業者に引っかからないで欲しいので、最後に当サイトおすすめの優良復旧業者を紹介して、記事を終わりにします。
その業者は「PCエコサービス」です。
PCエコサービスは、初回診断無料、料金は一律制を導入しており、症状によって金額が高くなるということがありません。
よって、見積もりをお願いしても、ぼったくられるということが起きないわけです。
しかも、その一律料金は39,800円。これは業界の中でもかなり安いので、業者に依頼しないと復旧できない症状の場合は、PCエコサービスも検討してみてください。
有料ソフトで復旧する方も、症状を確認するために初回診断に出してみてもいいかもしれませんね!