HDDをデータ復旧業者に預けて個人情報漏洩は大丈夫?

HDDの故障における物理障害と倫理障害の違いや安全性についてご紹介

個人の情報漏洩を防ぐには?

個人の情報漏洩を防ぐには?

HDDのデータ障害が起きたとき、データ復旧する方法は2つあります。「データ復元ソフトを使う」「データ復旧業者に依頼する」です。データ復元ソフトでHDDのデータが復元できるなら、個人情報漏洩のリスクはゼロです。しかし、HDDが物理障害の場合はデータ復旧業者に依頼するしかありません。

今回の記事では、HDDのデータ復旧を業者に依頼する場合、個人情報漏洩リスクがどうすれば低くなるか解説します。くわえて、論理障害・物理障害を見分ける方法や、データ復旧の方法ごとのメリット・デメリットもお伝えします。

データ障害の種類について

データ障害の種類について

データ障害の種類には論理障害と物理障害の2つがあります。データ障害が起きたらまず、データ障害の種類を見極めましょう。データ障害の種類によってその後の対応や、個人情報の漏洩リスクが異なります。

ここでは、主にHDDのデータ障害について解説します。SSDやUSBメモリ、SDカードにも共通した特徴もありますので参考にしてください。

論理障害

論理障害とは、デバイスが物理的に壊れてないにもかかわらず起きるデータ障害のことです「ファイルシステムの破損」「誤操作によるゴミ箱からの削除」「フォーマとしてしまった」などが論理障害です。症状としては「ディスクがフォーマットされていません」といったメッセージが出たり、OSが起動できなくなったり、デバイスが読み込めなかったりします。

論理障害で「ディスクがフォーマットされていません」といったメッセージが出たとき、フォーマットしてしまうと記録されていたデータが消去されてしまいます。論理障害が起きても絶対にフォーマットをしないでください。

くわえて、論理障害が起きたデバイスはできるだけパソコンに接続しないようにしましょう。データが上書きされると、データの復旧が難しくなるからです。

物理障害

物理障害HDDやSSD、USBメモリの物理的な破損によって起こります。水没や落下、衝撃による破損、落雷などが当てはまります。

HDDの物理障害では「異音がする」「焦げ臭い」「カラカラと音がする」といった症状が出ることが多いです。また、パソコンにHDDを接続しても認識しないこともあります。

HDDが物理障害を起こした場合、パソコンに接続したり電源を入れたりしないようにしましょう。データ復元ソフトのスキャンも、HDDに負荷を与えて症状を悪化させる恐れがあります。

個人情報を含むHDDのデータ復旧方法

個人情報を含むHDDのデータ復旧方法

個人情報を含むHDDのデータ復旧方法は2つあります。

  1. データ復元ソフトを使う
  2. データ復旧業者に依頼する

個人情報の漏洩を防ぐなら、データ復元ソフトを使う方法がもっとも確実です。第三者が介在しないため、個人情報漏洩の心配がありません。しかし、データ復元ソフトでは物理障害の復旧ができません。

データ復元ソフトとデータ復旧業者のメリット、デメリットについて解説します。

データ復元ソフトを使う

画像やパスワードといった個人情報の流出は大きな問題です。第三者を介在させずにHDDの復旧ができれば、個人情報漏洩の心配をしなくてすみます。HDDの復旧方法として有力な方法がデータ復元ソフトを使うことです。

データ復元ソフトを使うメリットは以下になります。

  • 個人情報漏洩の心配がない
  • データ復旧業者に比べて費用が安い
  • データ復旧にすぐ取りかかれる

一方、データ復元ソフトにはデメリットもあります。

  • 論理障害しかデータ復旧できない
  • データ復旧業者に比べて復旧率が落ちる
  • 数百GB~数TBのデータ復旧には手間と時間がかかる

データ復旧業者に依頼する

データ復旧業者に依頼するのは、個人情報の漏洩が心配かもしれません。データ復旧業者という第三者が介在することで、個人情報漏洩のリスクが高まるからです。しかし、データ復元ソフトで物理障害は復旧できません。そのため、物理障害の場合はデータ復旧業者を頼るしかありません。

データ復旧業者のメリットは以下です。

  • 論理障害・物理障害のどちらにも対応している
  • データ復旧率が高い
  • 数百GB~数TBあるHDDでも迅速に復旧してくれる

一方、データ復旧業者に依頼するデメリットは以下になります。

  • 費用がデータ復元ソフトに比べて高い
  • 個人情報漏洩の心配がある

データ復旧サービス利用時に個人情報は見られる?!

データ復旧サービス利用時に個人情報は見られる?!

データ復旧業者にHDDの復旧を依頼すると、中の個人情報を見られるのでしょうか?答えは「イエス」です。

故障したHDDをスキャンしてデータ復旧できるリストを作り、初期診断の段階で渡してくれる業者がいます。このデータリストには当然、ファイル名が記載されています。ファイル名も個人情報の一部ですので、データ復旧業者の目に入ります。

また、復旧したデータの一部を、本当に復旧できているかどうか確認するために閲覧することがあります。この場合も個人情報がデータ復旧業者に見られることになります。

HDDの個人情報を安心して預けられるデータ復旧業者のポイント

HDDの個人情報を安心して預けられるデータ復旧業者のポイント

個人情報の入ったHDDを安心して預けられるデータ復旧業者のポイントについて解説します。

料金よりも信頼性と復旧率

個人情報漏洩のリスクを減らしたいなら、データ復旧業者を料金だけで選ぶのはやめましょう。信頼性や実績を重視して選ぶ方が、個人情報漏洩のリスクを下げられます。

信頼性を見極めるなら、口コミを活用するのが一番です。口コミはGoogleマップから参照できます。口コミ数が多く、ポジティブな口コミが多数を占めるデータ復旧業者を選びましょう。

ISO27001(ISMS認証)を取得している

ISO27001(ISMS認証)とは、情報セキュリティの国際規格の1つです。「情報セキュリティマネジメントシステム」とも呼ばれており、情報資産の適切な使用と保護を目的としています

ISO27001を取得しているデータ復旧業者なら、個人情報が入ったHDDを安心して預けられます。

情報セキュリティとは

情報セキュリティとは、個人や企業が保有する情報が外部へ漏洩しないようにする取り組みを指します。情報セキュリティがしっかりしていれば、個人情報漏洩のリスクは低減されます。

情報セキュリティでは「機密性」「完全性」「可用性」が重要とされています。これらの要素を満たした企業のみ、ISO27001が与えられます。

Pマーク(プライバシーマーク)を取得している

ISO27001と同じような制度にはPマーク(プライバシーマーク)があります。Pマークは日本産業規格が定める制度で、個人情報について適切な保護措置を講じている企業に与えられます。ISO27001と同じように、Pマークを取得しているデータ復旧業者なら、個人情報漏洩のリスクが低減できます。

HDDは信頼できる業者に預けよう

HDDのデータ障害が起きたとき、まず行うべきはデータ障害の種類の判断です。論理障害なら、データ復元ソフトで第三者を介在させずにHDDのデータ復旧が可能であり、個人情報漏洩のリスクも気にする必要がありません。しかし、データ復元ソフトはデータ復旧業者より復旧率が落ちますし、物理障害には対応できません。

HDDの個人情報を信頼できるデータ復旧業者に預けるポイントは「料金より信頼性や実績」「ISO27001やPマークを取得しているかどうか」です。個人情報漏洩のリスクを最大限に抑えつつ、大切なHDDのデータ復旧を目指しましょう。