HDDの故障率とは!? 2021年における壊れにくいメーカーも合わせてご紹介

HDDの故障率やおすすめのHDDメーカーをご紹介

“壊れにくい、故障率が低いHDDを使いたい”というご要望をお持ちの読者は多いのではないでしょうか?

本記事では2021年におけるHDDの故障率を公式データを踏まえつつ、故障率の低い、おすすめのハードディスクメーカーをご紹介します。

近年、HDDは進化を遂げて2020年と比較してもその故障率を更に抑え込んでいます。HDDにおけるスペックやインターフェースに関する考え方故障率と合わせてご説明します。

用途ごとにどんなHDDを利用すれば故障率の観点で良いのかという観点も大切ですので、要所をしっかりと抑えていきましょう。

backblaze社の調査レポートから見る最新HDDの故障率とは

backblaze社の調査レポートから見る最新HDDの故障率とは

まずは2021年において、実際に公表されているハードディスクの故障率における、Backblaze社の統計レポートデータを見ていきましょう。クラウドストレージサービスを展開しているBackblaze社は10万台を超えるハードディスクを運用しており、3か月に一度、自社運用の故障率を発表しています

2021年時点のBackblaze社のデータセンターで実際に扱われている17万台上のハードディスクを対象に故障率を調査されているので、数値としても非常に説得力があります。

以下が故障率が低いHDDの一覧です。

故障率の低いHDDメーカー4選

BackBlaze社の上記データを見ればわかる通り、HDDメーカーとしては2021年時点でランキング上、4社が中心となっていることがわかります。

  • HGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)
  • WDC(ウェスタンデジタルコーポレーション)
  • 東芝
  • Seagate(シーゲート)

このうち、HGSTはWDCの傘下となった企業ですのでHDDのスペックとしてもほぼ同様のものを取り扱っていると言えます。東芝は2019、2020年度の故障率と比較すると、数値が大きく改善されており、HDDの故障率低下に力を入れていることがうかがえます。

とは言え、メーカー別4社の取り扱うHDDに故障率の大きな差がみられるわけではありません

おすすめはWDC(ウェスタンデジタルコーポレーション)

おすすめはWDC(ウェスタンデジタルコーポレーション)

2021年現在、故障率に関する技術の差がない4社ですが、その中でも強いておすすめを挙げるとすればWDCのハードディスクでしょう。

BackBlaze社のレポートデータは基本、データセンター向けやエンタープライズモデル関連向けのHDDが対象ですがWDCはそれ以外にも用途別に様々なハードディスクを取り扱っており、非常に分かりやすいです

スタンダードモデルの WD Blue

家庭用のPCに搭載するHDDとしてはWD Blueがおすすめです。日本で小売りされているハードディスクの三分の一はこのWD Blueである、と噂されているほど採用率が高いです。

後述するHDDの基本スペック(5200rpm,7200rpm)を取り揃えており、SSDキャッシュを搭載したモデルもあるので希望のスペックを選択できるでしょう。

ハイパフォーマンスモデルのWD Black

一般向けの中でも高画質ゲームや高画質グラフィックなどの大容量データを用いた作業を要する場合におすすめできるモデルがWD Blackです。WD Blackはビデオ編集のデータ先やハイスペックゲームのインストール先としての機能を想定されており、パフォーマンス重視のモデルです。

デュアルチップのコントローラを搭載し、速度低下といったラグも起こりにくいうえに保証期間も長めに設定されている点も優れものです。

監視用途向けモデルのWD Purple

一般の方向けというよりは法人向けですが、監視カメラでの映像記録・録画再生の用途に対しておすすめできるモデルもあります。WD Purpleは連続したディスク領域内で可能な限り書き込みを行うことで、監視用途向けの制御をしやすいようなファームウェア環境を提供することができます。

加えて、監視用途ということで耐久性も素晴らしく、24時間365日運用に耐えられる点に加えて振動への耐久力や高い温度への対応も設定が施されているモデルなのです。

エンタープライズモデルのWD Gold

Backblaze社の評価対象として最も近いのがこのWD Goldです。エンタープライズモデルということで、データセンターでのサーバ利用などに幅広く導入されています。

保証期間も5年間と長めに取られ、24時間365日運用に耐えられる堅牢な仕様となっています。WD Goldの強みは複数端末からのアクセスにもしっかりとパフォーマンスを発揮できる、故障率の低いモデルという点です。

エンタープライズ系での用途では複数のクライアント端末からのアクセスが集中することもしばしばありますが、そのような運用にも稼働パフォーマンスを低下させずに対応することができます。

NAS用途向けのWD Red

NASのような複数HDDを格納している形態にも柔軟に対応できるよう設定されたモデルがWD Redです。NAS対応ということで24時間365日の稼働も想定していますし、NAS運用では重視される振動対策などへの対応もしっかりしています。

HDDの基礎知識も忘れずに

おすすめはWDC(ウェスタンデジタルコーポレーション)

ここまで用途ごとにおすすめのHDDを紹介してきましたが、HDDw選定する際に覚えておかなければならない基本事項もあわせて解説します。スペックやインターフェースはHDDの故障率にそのまま直結するような要素もあるので新商品がでてもチェックポイントとして確認しておきましょう。

スペックに関して

HDDにおけるスペックとは”1分間でのHDD回転数”と置き換えることができます。ディスクの回転数がデータの読み書き速度に直結するので、回転数が高ければ高いほどHDDのスペックとしては優秀ということになります

計算単位はrpmを用いり、一般的には下記3種類の回転数に分類されています。

  • 5400rpm
  • 7200rpm
  • 15000rpm

一般的なデータ領域の利用であれば5400rpm、動画編集など高負荷がかかる利用であれば7200rpm、法人向けの複数端末での利用など更に負荷がかかる場合には15000rpmなど、利用用途に応じてスペックは選択しましょう。

インターフェースに関して

インターフェースの規格としてはSATAとIDEがありますが、以前はIDEが主流でしたが、技術の進歩により現在の主流はほぼほぼSATAとなっているので、こちらを中心に説明します。

SATAには帯域幅によって3つのタイプがあります。

  • SATA I⇒~150MB/s
  • SATA II⇒~300MB/s
  • SATAIII⇒~600MB/s

基本的にはSATA IIIが最新の規格として普及しているため、SATA IIIに対応しているHDDを購入するようにしましょう。

用途によってはSSDのほうがおすすめ

ここまではハードディスクのおすすめとしての紹介をしてきましたが、場合によっては高価ですがHDDよりもSSDを利用したほうが良い場面もあります。ひとつめはSSDのほうが読み書き速度はHDDと比較すると高速ですので、HDDのスペックで収まりきらないような処理スピードを希望するのであればSSDは一つの選択肢となり得るでしょう。

また、OSのプログラムコードを読み込むブートドライブの用途では故障率という観点でもSSDのほうがHDDよりも優れています。修理や交換をする機会がHDDと比較しても少ないです

上記のように、必要とコストに応じてSSDとHDDという選択肢を使い分けるようにしましょう。

まとめ ハードディスクの故障率から分析したおすすめ

いかがだったでしょうか?

最後にHDDの故障率からみたポイントを記事の流れで整理して振り返ってみましょう。

Blackblaze社の信頼性の高い公開データによると、
2021年において故障率が低いハードディスクメーカーは以下の通り。

  • HGST
  • WDC
  • 東芝
  • Seagate

この中でもオススメを挙げるのであれば、
用途別に整理されているWDC

  • WD Blue⇒一般向けスタンダードモデル
  • WD Black⇒一般向けハイパフォーマンスモデル
  • WD Pueple⇒映像監視用途向けモデル
  • WD Gold⇒エンタープライズモデル
  • WD Red⇒NAS用途向けモデル

また、HDDの選択には基礎知識としてスペックとインターフェースの観点も抑えるべし。

スペックは3種類の回転数の中から用途に応じたものを選択

  • 5400rpm
  • 7200rpm
  • 15000rpm

インターフェースは最新のSATA IIIを採用しているHDDを選択する。

また、用途によってはSSDの選択肢も持っておく。